「人生初の物件巡り」―積和不動産東北株式会社さん―

だてBLOG編集長「だておとこ」

2010年12月01日 16:35

 先月上旬、私のスタッフブログにて、「不動産物件というものを見に行ったことが無く、それはもしや高校時代のある出来事が理由かも知らない」という内容の記事を書いたことがありました。最近自分の周辺でマンションや自宅を購入する人が増えてきており、その流れで何となく書いた記事だったのですが、それからほどなくして、私のブログへある方からダイレクトメッセージが届きます。その主は、「♪あなたのお部屋ー見つかり~マスト♪」でお馴染みの「積和不動産東北」さん。しかも所長さんからのメッセージでした。
内容は、「どうやら不動産に対してあまり良い印象をお持ちでないようですね。是非、人生初の不動産物件巡りをご一緒にいかがですか?」というもの。おお、久しぶりの取材依頼!でも私、今のところ自宅を購入する予定はないのですが・・・「かまいませんよ。売りつけるつもりはありません(笑)。だてBLOGを毎日見させていただいているのですが、たまたまだておとこさんのブログであのような記事が書いてあったので・・・せっかくだから体験をしてもらおうと思いまして。僕でよければご案内しますよ」。と、所長さん自らご案内いただくという何ともありがたいお誘い。ということで話はとんとん拍子に進み、ご厚意に甘え、思いがけない形で「人生初の物件巡りツアー」を決行するに至ったのでした。
今回は私と撮影担当のカッキ―に加え、リアル感を出すために、実際、物件を本当に探そうと考え始めている女性スタッフTさんも一緒に連れて行ってきました。




「一生の買い物だから思っていることは聞く。交渉はどんどんする」


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と、いうことで若干緊張しながらお誘いいただいた積和不動産東北さんへ。受付の素敵な方がさわやかに対応してくれました。良いスタートが切れそうです!



今回ご連絡をいただいた積和不動産東北株式会社の佐々木所長さん。やっぱりお堅い方が出てこられるのかな?と想像をしていたのですが、拍子抜けするくらい気さくで、冗談を連発して場を和ましてくれるような方です。だてBLOGは毎日見ていただいているということ!本当にありがとうございます!



出かける前に簡単な打ち合わせ。今回は中古マンションと1戸建ての2物件を見に行くとのこと。私も本気で物件を検討するという体(てい)で臨ませていただきます。



佐々木所長:「本当に物件を見に行く時は、ある程度考えをしぼってから行く方がいいですね。1日で7~8件とか見に行く方もいますが、そうなるとどれがどれだかわからなくて結局まとまりません」なるほど。数多く見ればいいという訳ではないのですね。


それでは早速見に行きましょう!佐々木さんのエスコートで一件目の目的地へ。
「実際に今もお客さんを連れて見に行ったりするのですか?」と伺ったところ、「そりゃあ昔はガンガンでしたけど、最近若いスタッフにまかせてます」。所長自らのナビ、貴重な機会です。



車中にて女性スタッフが「女性で営業の方はいないのでしょうか?」と質問。佐々木所長曰く95%は男性の営業マンで、女性はほとんどいないとのこと。やはりまだまだ男性の世界なのですね。これは不動産に限ったことではないですが。



車に乗って10分程で目的地へ到着。どんなところか楽しみ。



一軒目は築13年の4LDKマンション。オートロックを解除して早速中へ入ります。



こちらのマンションは、大規模修繕リフォーム工事中だったのですが、外観は築13年に見えない程キレイでした。画像にはありませんが、各戸のドア入り口にゲートがあり、ちょっと高級な気分を感じることが出来ました。


佐々木さん:「このマンションはワンフロアに二世帯だけだからいいですね」

だておとこ:「確かにエレベーターを降りると2つしか世帯がなく、プライベート感があふれてますね」

佐々木所長によると、ひとつのフロアで世帯数が少ない方が、傷みや劣化もひどくなく、また世帯が少ない分、共同生活の息苦しさも軽減されるのでお勧めだそうです。ちなみにこのマンションは6階建てなので全部で12世帯。どうりでキレイなはずです。

中に入るとリフォームの真最中。作業中の業者さんの邪魔にならないように見学。



こんな感じで各部屋全てキレイに修繕をしていました。


佐々木所長:「本来ならこういうところを見せることはないのですが、出来れば交渉をして見せてもらうのをお勧めします。壁などはリフォームすればヒビや老朽化した部分を隠せますけど、工事中であればそこもチェック出来ますから。ほら、これなんかすごくキレイですよね。この物件は私も初めて見ましたけど良いですね。すぐ売れそうです」

女性スタッフ:「必ずしもキレイに仕上がった状態がいいというわけではないのですね。中古マンションを選ぶ際、他にポイントなどあるのですか?」



佐々木所長:「たとえば北側の部屋を見てください。北側は日も当たらなく湿気も多いので、あまりよくない物件だと、入った時に「じめじめ感」を感じたり、サッシの下などのカビもひどくなっています」

―だておとこ:「な、なるほど!ちなみに車などの場合はノーマルで購入して、自分でパーツを購入していじることでコストを浮かしたり好きなように仕上げたりとかがありますが、マンションとかもリフォームや改修をしないで、購入してから自分で直したりすると安くあがったりするのでしょうか?」

佐々木所長:「基本的には可能です。が、お客様の方でされる事はおすすめしません。当然リフォームにはお金がかかりますが、どちらにしてもそんなに値段は変わりません。それにどこをどう直せばいいかなど、やはり不動産会社に任せたほうが間違いはないです。もちろん私がこういう立場だから言っているわけではありませんが、経験値の高い不動産会社にたくさん相談をして、色々なアドバイスをもらいながら進めていく事が成功への近道です」



こちらはバスルーム。マンションでは珍しく窓がついています。この物件に関しては、このバスルームの窓が、北側の部屋との通気性の良さにつながっているとのことです。

だておとこ:「(くだらない質問と思いつつ)よく昔テレビとかで、床の上でビー玉を転がして、『傾いていないですよ』とかやっているのを見たりしましたけどそれって本当にやったりするのですか?


佐々木所長:「しますよ(キッパリ)。必ずしもビー玉というわけではないですけどね。
今日はもっているかな・・・?あ、ないか。でもお祭りの夜店でラムネを見かけるとつい
買っちゃいます(笑)。冗談はさておき、人間が造るものなので完璧に平らな物件はほとんどありません。あまり神経質になりすぎない事も物件選びの大事なポイントです!」




女性スタッフ:「すみません、例えばシステムキッチンとかを交換したいとかいう場合は、
可能でしょうか?」


佐々木所長:「基本的には可能です。でも、この物件は今まさに改装中なので、むずかしいですね(苦笑)

だておとこ:「価格の交渉などは積極的にしてもいいのですか?」

佐々木所長:「ご遠慮なくどうぞ。恐らく一生に一度くらいの買い物ですからむしろすべきです。思っていることは聞く。交渉はどんどんする。お客様の要望があるとこちらも対応出来ますからね」

女性スタッフ:「どういうタイミングで賃貸からマンション購入に踏切ればいいのでしょうか?」

佐々木所長:「頭金やローンの年数にもよりますが、現在賃貸で7~8万円以上を支払っているのなら、中古マンションは大体購入できると思いますよ。タイミングはしっかり人生設計が出来た時じゃないでしょうか。あとは、不動産に詳しい友人や知人がいるといいですよね。その人に相談をしてから行動を起こす」

なるほど・・・。今回の物件に関しては、リフォーム中ということで画像的にはわからないと思いますが、佐々木さんも滅多に見かけない良いものだったそうです。数千件の物件を見てきた佐々木さんによると、売れるものと売れないのは大体分かるとのこと。ということで、今回のマンション物件取材で分かったことをおさらいすると、


◆マンションのメリット
① 防犯面が安心(セキュリティのしっかりとしたマンションが増えている)
② 一戸建に比べ暖房費がかからない場合が多く、冬暖かい
③ 転勤などで急遽引っ越す場合でも、賃貸をすることが比較的簡単
④ 中古マンションの値段の安さと物件数の多さ

◆マンションのデメリット
① ローンなど支払いが終了した後も、管理費や駐車場代を支払わないといけない
② 共同生活なので、どうしても気を使う部分が生じてしまう
③ 世帯専用の庭はほとんどない
④ 老朽化などで建て替えをする際は、住民のほとんどの承認が必要になる

◆中古マンションを選ぶ際のポイント
① ワンフロアに世帯数が少ない物件はおすすめ
② 中古でリフォーム前の物件なら、交渉して直す前の状態を見せてもらう
③ 北側の部屋の窓の結露を見る。カビや劣化が少なければしっかりとした作り
④ 思ったことは聞く。交渉はどんどんしてみる
⑤ 個人売買は極力に避けた方がいい。トラブルになる可能性がある
⑥ 施工会社・管理形態の説明をしっかり聞いて、納得した上で契約する
⑦ 不動産関連に詳しい友人や知人がいれば事前に相談をしておく


参考になりました!ということでこの後はいよいよ一戸建てを見に行きます。
次回に続く

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